台風13号で河川氾濫

9月8日は未明からの雨音で目が覚めた。台風が来るからと分かっていたがそれにしてもすごい音だ。今日は仕事だ。9時過ぎに庭のビオトープを見たら今までないくらい満水で縁に植えてあるブルーベリーの木が水に浸かっている。過去最高だ。ちょっとまずいんじゃないかと、ただの雨なら車で仕事に行けばいいと思っていたがいつぞや4年前の河川氾濫を思い出した。雨水が集まりドブから水が噴き出し行き場を失った水が低い土地に集まる。道路が濁水で下が見えない。もう少しで車が浸かるとこだった。だから今日は軽トラに自転車を乗せて家人に送ってもらうことにした。長谷の田んぼ交差点で道路が5センチくらい冠水しているがまだ全然走れる。セリアの裏の豊田川の橋に来てびっくり。あと１メートルくらいで溢れる。きっとまた溢れる。職場の前の交差点は早くもドブから水が噴き出している。来客があって、すぐに仕上げる仕事が入った。取り掛かるも外の様子が気になって仕方ない。まだ大丈夫そう。少し小降りだし。職場の電話が鳴る。先輩だ。途中で車が立ち往生していると聞いたので今日は行けないと。ホントかな？あなたも早く切り上げなさいと。そう言えば前回浸水したときは先輩は車が大事だったので、あたしもう帰ると言ってレジ閉店もせずに一目散に逃げるようにいなくなったっけ。とりあえず冠水したらまずいものを高い所にあげる。とくにパソコンやレジの電源とか。また降り始めた。道路向こうのセブンの駐車場で水しぶきをあげなから車が高い所に移動しようしてる。交差点では躊躇しながら皆なんとか運転している。ほどなくして「ウーーー！ウーーー！」、１日に聞いた防災無線だ。スマホからは「ピポパポポン、ピポパポポン」と鳴っている。店の駐車場に波が来ている。いつぞやと一緒だ。店長達は前回の状況を知らないんだ、そう言えば。車を避難させないと雑損控除になっちゃう。セントラルモールに移動するよう説得した。尋常じゃないの分かるよね？早くしないといっぱいになっちゃうと脅したらやっと分かったみたい。やっぱり明るいうちに帰るのがベターと思い、宮城と戸塚の上司に連絡した。家人に電話したら迎えに行くとのことなので、待っていた。しばらくして電話、セリアの裏からもう行けない、頑張って来てだって。とにかく向うしかない。次の雨が来る前にそして暗くなる前に行動しなきゃと思い、職場をあとにした。自転車で高師の交差点に向かうが20メートルほどこいだら水が膝まで来た。水圧で進めない。仕方なく降りて押すことに。交差点を渡った。どんどん水嵩が増す。大丈夫かなと思ったが向こうから道路の真ん中をすっかり浸かった人々が歩いている。ならこちらから向かって行けるかな。進むと向こうから女性がこの先は太もも半分くらいまで来ますよと。自転車のカゴは浸かると思いますよと。慌ててスマホをハンドルに引っ掛けたスニーカーの入ったビニール袋に入れた。これで大丈夫。タクシーやトラックが浸かっていて動けなくなっている。サイゼもまた浸かっていた。川猫達の住処は湖のようだ。辺りを見回し戻るのも癪だし根性入れて先に進むことにした。よし行くぞ。深くなる。太ももまで浸かった。ヤックスの前まで来た。電話が鳴る。う〜ん、ヤックスまで来たよ。大丈夫そっちまで行くよと。浸かっているタクシー、トラックを追い越す。クルマ屋まで来た。車達は少し高いところに移動している。家人が見えた！来たよ。笑っちゃう。長靴なんか意味なかったし。CoCo壱番屋の交差点は何とか通れるようだ。この辺に馴染みのないトラック運ちゃんに誉田方面に行きたいけど、どこ通ったらいい？と聞かれたがどこもこんな状態だから行ってみたいと分からないよと。セリアの裏の川はトップまで来ていた。濁濁と流れている。雨が止んでしばらくしたので道路に溢れていた水も低い土地に流れて行ったようた。川沿いに停めた軽トラに自転車を乗せ帰宅した。とりあえず上司に連絡。家人はこれから千葉へ向う。職場に持って行ったおにぎりは鞄ごと水に浸かったので諦めた。夕方5時前に川猫の所へ自転車で向かった。川沿いの自転車道は通行止めになっていたが、そんなの無視して入っていった。写真を撮ってる先人がいた。

皆がいつもいる辺りで猫達を呼ぶが出てこない。どうしよう、やっぱり流されたのか。するとさっきの写真の人がオレンジ色の猫がいましたよと。そうですか、ありがとうございます。一匹だけ？おじさんに会うのは実はこれで二回目だ。一年半前、東京から来た話をしたっけ。この惨状にすっかり驚いていた。長話もそこそこにし猫達を呼ぶ。３匹揃って現れた。前回もそうだがよく助かったと思う。ママ猫は賢いからきっと大丈夫な高い所に避難したのか。大きくなった子猫を二匹とも無事に誘導したんだ。ご飯をあげた後、せっかくだから取材することにした。