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薪ストーブのある暮らし

薪ストーブライフ

薪ストーブとは、これに勝る暖房器具はないでしょう。でも結構大変なんです。買う前によく検討をして下さい。そんなお話です。

薪ストーブにしたきっかけ

家の真ん中に吹き抜けを作ってしまった為、新築後最初の冬に石油ファンヒーターをいくら焚いても駄目だと言う事が分かった。1階は吹き抜けありの20畳と台所兼リビングの20畳があり仕切り扉があるだけ。約40畳を一台の石油ストーブを中央から双方に向け、扉を閉めて工夫するが全然寒い。化石燃料を使うことにも抵抗がある。当地はガスが産物なので安いと言う利点もあり、ガス栓を増設してガスストーブに切り替えてみた。ガスも化石燃料だが500年分位はあるそうだ。ところがこのガスストーブはこまめな換気が必要で温まっても窓を開けて寒気を入れると言う。だ洒落じゃないけど矛盾したものだったのだ。換気しないと息苦しくなり、頭痛にもなる。ガスストーブに替わるものを考えていたところ、吹き抜け部屋にサンルームを足して上からの日差しで暖かい空気を作って部屋に入れるのはどうかと考えたりもした。色々とサンルーム雑誌を見たりして勉強した。するとあるページにサンルームに小さな薪ストーブを設置し冬はこれで暖を取ると出ていた。なるほどそれなら天気の悪い日も大丈夫だ。サンルームは木製でペアサッシと思い探したが随分お金のかかる話だと分かった。結局両方を設置するにはお金が足りなく諦めることにした。そして雑誌に出てた小さな薪ストーブに興味を持つことになった。それはいったいどう言う代物なのか、チルチンびととかを読んでうちに適するか。やっぱりとっても暖かいのか。費用は丁度既製のサンルーム(ガーデンルーム)代くらい、近くに街の伐採木の捨て場があり薪の調達も簡単に出来る。まさにこの2つ事がきっかけであった。とりあえず貯めたお金内で薪ストーブを検討することにした。

薪ストーブを検討する

そもそも薪ストーブなんてちょっと贅沢品イメージなので、業者もこちらが幾らくらいかけるかによってどんな素敵なストーブ姿か、所謂値段なりなのだが、どんなストーブ生活を想像しているか、それに合わせた素晴らしさをとくとくと話してくれる。ピザとかストーブ料理とか。いい事だらけ、ズラリと並んだストーブ達。揺らめく炎🔥。とっても良く見える。男心をくすぐる。火遊び感覚と言うか焚き火なのか何しろ楽しくなっちゃうのだ。ここらでころっと決断してしまうだろう。買いたくなっちゃう。でも実は難関がいっぱいなのだ。

まず家の主暖房として使うかどうか。来客時のみのお飾りとして使うか。主暖房なら効率よく部屋を暖める方法の検討をしっかりすること。冬場家族が一番過ごす場所を基本として考える。ストーブの威力で暖められる大きさが決まる事も重要な要素。次に既存住宅に増設するなら壁に穴を開けるので、工務店知識のあるストーブ屋をお薦めします。ストーブ専門店では工事見積もりに建築士を呼んでさせるので、その費用と時間がかかる。工務店がやってるストーブ屋さんがいい。図面一つで一番いい場所をアドバイスしてくれる。

薪ストーブの難関

お金のことは購入する気なんだから何とかなる。続いて薪の調達。自力でするか、お金で解決するか。後者ならざっとひと冬で何十万円もする、それも暖める容量大きさによる。うちの薪量からすると40-50万円くらい。薪ストーブのみで全ての部屋を暖めています。約160㎡。自力でするなら、時間と体力と根気と場所が要る。そしてセカンドカーは軽トラとなる。薪割り機を使うなら体力は要らないかも知れない。薪割りに費やす時間と体力、大きい原木は簡単には割れないので根気が必要、割った薪を乾かす場所と薪棚の場所とかが必要である。詳しくはこちらから。

更なる難関

これらの事は自分でどうにかすること。次に考えるのが周囲の事、薪割りやチェンソー作業などをする際に出る音!これはすごい音なので一時的な事だけど近所迷惑になる。チェンソーでの玉切りは調達現場で全部やれないので、当然自宅の庭とかでやることになる。うるさいご近所さんがいるとか、住宅密集市街地ではまず難しい。何事かと思われる。笑って誤魔化すとかで済めばいいけど。やっぱり変わり者なのね、とか。まあ薪が出来上がって棚にしまうだけなら何も言われないが。そして続いては燃焼中に出る臭い、これは50メートルくらい離れていても風向きによっては臭う。特に低温での燃焼は臭う。うちも入れた年にお向かいさんから「薪ストーブって結構臭うのね」と言われた一言が今でも忘れない記憶。うちは北側にあり北風が吹けば南側にある家々に臭いは運ばれていく。冬は北風が主だし。幾ら近所付き合いを良くしていても、こうはっきり言われたらショックだろう。また煤が飛んで洗濯物や干してある布団とかに付くこともある。当然昼間はストーブは炊けないと言うことだ。夜に炊いたって翌日ベランダの手摺に煤が乗っているなんてよくある事だ。冬の天気のいい日は暖かいからいいのかも知れないが。まぁ密集市街地では薪ストーブは諦めるのが無難。ハウスメーカーとかに乗せられて安易に薪ストーブを入れることはしないほうがいい。多少なりとも周りに迷惑がかかることは確かである。ちなみにうちは北側は田圃、南側は道路を挟んで住宅地。西と東は一軒分くらい離れて住宅地となっている。グルリと何も無いのは確かだが。沢山のハードルを乗り越えられるか。

うちの薪棚

薪棚作りとうちの庭に設置している薪棚です。

原木調達現場

調達に関して、ドライブ中に見つけたら声をかけてみる。あとは農家さんと知り合いになって伐採情報をもらう。また市の管轄区域で伐採があった際には市役所に連絡してみる。役所はどうぞとは言わないがやらないで下さいとも言わない。要は勝手に貰っていいとのことらしい。

今日の薪原木調達現場2020/12/15
今日の原木調達現場。近くの小山で伐採があり一シーズンの薪が調達出来ました。

まずい工事例

知人宅でこんなストーブ工事が行われていた。ご参考に。

薪割り動画

薪割りってスポーツや筋トレ好きな人には向いていると思います。でも一人で黙々とやるのは結構孤独かと。斧は軽いほうがいい。何時間も振るので軽くないとすぐにくたびれちゃう。うちでは2000円位の一番安い斧、今では少し値段が上がってますが。痩せること間違えなしですが肩がやや大きくなってしまうので服がきつくなります。