6月12日のことである。家人からのメールで藤棚の蔓が伸びすぎたので切り進んでいったらなんと 鳩ぽっぽが 巣を作っていた。と報告が。正確には巣を作ってたのではなく 巣に鎮座していた。いつの間に作ったんだろうか全く知らなかった。確かに バードフィーダーには 毎日 鳩が食べに来ていた。 結構 慣れた鳩で私のすぐそばにまで来る。餌はいつもあるしここに決めた!だったのか。巣は藤棚の下から丸見えである。親鳥が温めてるような状態だ。毎日それを見上げていていつヒナが孵るのだろうと思っていた。可愛い声が聞こえるかと耳を澄ませていた。たいてい 親がいるのでヒナを見ることができなかった。 6月19日のことである。 親鳥が お出かけだったのでこれはチャンスと 思って いつもやってしまう覗きをした。 脚立に乗って見たところなんと大きな雛が二羽いた。こっちを見ている。親鳥と間違えて嘴をカツカツやっている。卵があると思って見たのにまさか こんな大きな雛がいるとはびっくり。慌ててスマホを取りに行った。 パシャ。 で撮ったのがこの写真。
ハゲタカ みたいだ。しかしすぐ下にポストはあるし、毎日郵便物がバイクと共に来て、なんて落ち着かない所に作ったんだろう。他に場所がなかったからか。絶好の場所なのか。去年は シジュウカラがすぐ下のポストを巣にした。それにしても我が家の猫 ハンターたちがうろうろしてるのに本当に場所がないのか 。度胸がいいのか 分かってないのか。話は昨日に戻るが 一日 大雨であった。 親鳥は一日中雨に打たれてずっと雛たちに雨が当たらないようかばっていたのだ。多少は 藤の葉っぱで雨よけはできていたが親鳥の頭には雨がずっと当たっていた。24時間近く。ずぶ濡れになっていたのを見ていた。我が子の為にあの豪雨に一日中打たれても どかなかったのだ。子への愛たるものと責任感は海より深い。 大したもんだ。傘やらビニールやらで雨よけをしてあげたいがそんな変なことして巣を放棄したら大変なので手助けはやめにした。その代わり たくさんの餌を供給することにした。知らなかったよ。こんな大きな雛がいるならもっと沢山ご飯をあげてたのに。
5日経った。餌が豊富だからあっという間に育った。親鳥たちはまめにご飯をあげている。羽がいっぱい生えた。私を見ると警戒して両翼を上にあげる。怒ってるぞって。知らなかったのが鳩の雛は鳴かない。他の小鳥達とは異なり静かだ。敵やカラスに存在を悟れれないようにする為か。よく考えればデデーボボーと鳴くくらいだし。おしゃべりじゃない。この5日間の間にもまたしても豪雨の日があった。20日の話だ。もちろん親鳥は雨があたらないよう、ずっと付きっきりだった。
上の写真は6/25の様子。ずいぶん 立派になったもんだ。観察好きな私にとって彼らを毎日見ることはとても幸せなことだった。それと同時に 巣立ちが近くなるなることが楽しみでもあり 寂しく思う。
6月27日。大きくなったせいか 巣から出て隣の桟に 二羽とも留まっている。 とっても 凛々しい顔だ。この日も夕方から雨が降り始めた。 すごい降りだったので懐中電灯 片手に気になって巣を見に行った。なんと二羽ともいなくなっていた。暗かったはずなのにどうやって どこへ行ってしまったんだろう。 心配で仕方がなかった。 次の日の朝 巣を見に行ったら二羽ともいた、やれやれ。しかし夕方 仕事から帰ってき 見たら 二羽ともいなくなっていた。雨だったのに 巣立ちだったのだ。6月28日の話だ。6月29日の朝 巣を見てもいなかった。やっぱり 巣立ちだったんだ。もういない。6月30日の朝 庭の木蓮の枝に親鳥が二羽いる。いつも留まっている枝だ。
ふとバードフィーダーを見たら子鳩が二羽留まっている。連れて来たんだ!ここが ご飯の場所だよって。でも どうやって食べたらいいかわからないみたいだ。 次の瞬間には 西窓のパーゴラのところに子鳩が二羽移動していた。
それから庭で飛ぶ練習をしていたら、窓に当たって下に落ちてしばらくじっとしていた。こんなんじゃあうちの猫に捕まっちゃうよ。一羽は前のうちの屋根に行った。もう一羽はまだ飛ぶのが下手で低い枝を行ったり来たりしていた。出勤の時間になってしまった。 もっと観察したかったけど残念。あれから 半月が経った。親は二羽とも 毎日来るけど子鳩は1回も来ない。そのうち四羽揃ってバートフィーダーでご飯を食べるのを見るかもしれない。