ご近所の親しいおじさんから、メダカを10匹ほど頂いた。ちょうど睡蓮鉢があったので放して游がせた。少し狭いが観察にはもってこいで、細く繊細なメダカ達がスイスイと泳いでいるのをすぐそばで見れる。餌をあげてみると一斉に突っつくように食べる。小さくかわいいもんだ。
おじさんはどこかの井戸水とやらをもらってきて、水をキレイに管理している。そして増やすことに躍起になっていて、卵から孵った稚魚を食べられないように親と分けて育てでいる。努力のわりになかなか増えない。色々な種類のメダカを買ってはトライしている。そして普通のメダカが要らなくなるのかうちに持ってくる。まあ仕方がないから睡蓮鉢に入れる。手狭になってきたのでもう一つ睡蓮鉢を買った。そしてしばらくしたらうちの睡蓮鉢でも稚魚が泳ぐようになった。こうして増えたがある程度で増えなくなる。睡蓮鉢では狭いのかもと思い、そして増やすつもりではなかったが、ヤゴがいるビオトープに数匹入れてみた。オニヤンマのヤゴが沢山いるので食べられてしまうのではと心配したが案外大丈夫なようだ。ビオトープは自然そのものなので、まめに餌をあげてる訳でもないが、環境が良かったのかその夏には100匹くらいになった。落ち葉も沢山だし、どこに何がいるんだかわからないようなビオトープなのだが。
そして秋も深まり段々寒くなってきた。凍ってしまったら大変だ、これではメダカが可哀想と思い大きな龜を買って入れることにした。玄関の軒下でエアキャップを被せて過ごさせることにした。寒いけど何もないよりましだ。睡蓮鉢はとりあえず家の中だ。
翌春に半分くらいをまたビオトープに放す。そしてまた沢山増える。仕方なく龜をもう一つ。それと3つ黒いプラスチックの浅い簡易池を用意した。もちろん土や水草なども配す。玄関の軒下は合計龜2つに簡易池が3つとなった。もうこれ以上はちょっと難しい。今年は暖冬なので池は2回くらいしか凍らなかった。メダカも全部掬うことが出来なかったが皆元気にしている。大雨で4つあるビオトープが全部つながることがある。皆自由に行きたいところにスイスイ泳いでごちゃまぜになる。道理でうまく増える訳だ。伸び伸びと生きているのを見ると幸せな気分になる。