11/17 トゲナナフシが庭にいたを追加

3本足になった猫

猫と暮らす

庭に痩せたキジネコが来るようになった。可哀そうにと思いついつい餌を置いてしまう。夜になるとふらっと現れる。数年前に亡くなった猫と同じ柄なので余計に憐憫を感じる。カーテンの隙間から、食べているのをこっそり見ていた。あれ?今日は猫じゃない、タヌキだ。目を疑った。しかも2匹。そしてちょっと離れた所にいつもの猫の姿が。2対1では勝ち目がない。仕方なく翌日から餌を3つ置いた。数日が過ぎ猫が来なくなった。しばらく来ない。他にもスポンサーを見つけたのだろうと思っていた。そんなある日、縁台でコーヒーを飲んでいたら、ニャーとか弱い声が聞こえる。なんだ?うちの子か?と思ったら、いつも来ていたキジネコだった。なぜか玄関の外マットの上に乗っている。今までだったら警戒して走って逃げるのに。玄関から出てみたら足を引きずって逃げようとする。しかもドロドロだ。おかしいと思い、怖かったけど追ってシャーと言われながらも捕まえた。軽い。大怪我をしている。そしてよれよれだ。野良猫特有の警戒心と野生がいっぱいの目をしている。とりあえず玄関に入れて、よく見たら足がぶらぶらしている。足をつけないようだ。どうやってキャリーバッグに入れた覚えてないが、病院に連れて行った。怪我は足だけでなく、尻尾はミイラ化、手の指も一本腐っている。右足の踵から先はぶら下がってる。病院では虐待ですか?と聞かれた。そしてすぐに尻尾と指を切断する手術をすることになった。足はまだ回復が見込めるかも知れないと言うことで大きな処置はやめて様子見となった。何があったのか尻尾など引っ掛けることがあるのか。こうして幾日かが過ぎたが踵から先は筋で繋がっているだけだったので諦めることにした。銀の受け皿に足先が落ちた時の音は忘れられない。そして太ももまで皮があるのかないのかそんな状態だ。もしかすると皮が再生するかもと期待し、しばらく包帯をして3日に一度取り替えに行くのを続けた。本人が縞模様なので皮も縞模様だ。しかしある程度から先は皮が復帰しない。そしてキズに触ってもあまり痛くない滅菌パッドと巻いて様子をみた。少しずつ数ミリくらい皮が出来ていく。しかし残り4センチくらいを残しどうしても出来ない。こうして半年以上頑張った。包帯はちょっと引っかかると取れてしまい、血みどろの棒をぶら下げている。痛がるのをなだめて処置する。さすがにもう無理だと思い断脚することにした。どうしても足のない姿が受け入れられず、こうした子達のビデオを見せてもらった。元気に頑張って生きてる。ようやく決断した。術後は痛さから開放され、やはりこれで良かったんだと思えた。後ろ足の一本が無くても器用に走ってるし、階段も問題ない。そして何より一緒の布団でぐっすり寝ている幸せな姿がある。痩せてた体もヒルズのAD缶で丸々肥った。あの日助けてくれと玄関マットの上で鳴かなければこの世に今はいないだろう。あの日の縁台でコーヒーを飲まなければ無かったであろうこの出会い。不思議なもんだ。数分の偶然だ。どんどん食べて元気になったのも束の間、今度はオシッコが出なくなった。続きは尿道結石へ。

尿道結石はとっても恐い
猫が尿道結石になった。すぐに対応を。
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