4/23 ピアノの時間を更新

尿路閉塞

猫と暮らす
dav

おしっこが少ししか出ない!

何度もトイレに入っておしっこポーズをしている子がいる。はて膀胱炎ではないかと見ていたら、どうもおしっこが少ししか出ていない。猫達のおしっこをこのところあまり気にしていなかった。トイレシートが若干赤いなと思っていたが膀胱炎持ちの雌猫が数匹いるのでそれかなと思っていた。不審に思い食品トレーに採ってみたら赤いおしっこが少々。そして頻尿。雄猫の場合尿の異常はまずい。すぐに病院に行ったら、膀胱の張りを診て、溜ってる。ちょっと押したが大して出ないのでカテーテルを通す事になった。ところがすんなりちんちんの先っちょからカテーテルが入らない。それでもニ、三回で入って膀胱まで到達しおしっこが出た。そして尿検査。ストルバイトがあるので膀胱炎になっているそうだ。抗生物質をもらい様子見となった。数日後やっぱりおしっこの出が悪いので病院に行ったら、またカテーテルを通すことに。少し時間がかかったが通りおしっこが出た。それと簡単な膀胱洗浄をした。これでまたも様子見となった。とりあえず安心して数日が過ぎた。ところがまた様子がおかしくどうもおしっこ出てない。再度病院に。今度はカテーテルが通らずまずいことにちんちんの先っちょから1センチの辺りが更に狭くなっているそうだ。

尿閉です

尿閉です。すぐに処置しないとまずいです。そして、うちでは無理ですと言われ、ある病院を紹介された。あいにくと12月29日なので年末年始を含め診てくれる病院じゃないと無理だそうだ。その病院は以前子猫を連れて行ったが駄目だった。死体を引き取りに行った、その子猫の首にリボンが蝶結びで結ばれていた。何故死んだ子猫に?しかも家に帰ってからそのリボンを取ろうとしたらきつく締めてあったのだ。そんな病院あるか?まさか絞め殺したのか。嫌な思いをした病院と話した。ではご自分で病院を探して下さいと言われた。仕方なく別の病院に行くことにした。そこもある猫に残酷な処置をされたことがあり、本当は行きたくなかったが、他に選択肢がなかった。仕方ない。すぐに鎮静剤を打たれカテーテルを通す作業に。なかなか難しそうだったが下半身の力が抜けていたようで通った。そしてストルバイトの洗浄をするのだがカテーテル内で詰まった際に処置が必要とのこと。元の病院は年末年始休みに入るので預かれない、結局この病院に入院することになった。なんと一週間も。勿論大晦日も元旦と2日も面会に行けない。3日に面会に行った。元気な顔を見てとりあえずほっとした。あと二日間カテーテルのまま洗浄するとのことに。やっと退院の日が来た。薬はない。ご飯はヒルズの尿ケアS/Dのみ。そしてこのカテーテルを外してちゃんとおしっこが出ればいいのですが、出なければ、手術です。と言われた。手術?一体どんな?ちんちんを切るんです。尿路閉塞でおしっこが出なければ尿毒症になり48時間で死ぬ。尿道結石より全然やっかいなのだ。帰宅後、早速おしっこの観察。最初のおしっこは割とちゃんと出た。ところが段々出る量が少なくなっていく。トイレにはもう30回は入っている。構えて踏ん張るが一滴しか出ない。本人も当惑している。そして痛い痛いと鳴いて大慌てで舐め舐めだ。え!どうして痛いの?48時間が来たら大変だ!最初の病院ではきっとまたカテーテルをやって先っちよを傷つけるかも知れないし、カテーテルが出来ないかも。簡単に手術なんて言う病院にも行きたくないし。困ってしまった。

3軒目の病院

ふと28年前に交通事故に遭った猫を連れて行った病院を思い出した。親切な先生で治療費は取らず、去勢して外に離してくれた。ネットで探したら名前は変わっていたがその先生の病院を見つけた!早速電話で状況を話し診てもらうことになった。本当に手術しかないのか。膀胱を刺激してみた。ポタポタと出た。とりあえず少しは出たので尿検査。ストルバイトはなかったので、緊張を緩める薬で今日のところは様子見となった。ご飯はヒルズの尿ケアS/Dのみ。手術はよほどの事ですと先生はおっしゃった。帰宅後、尿は相変わらずオレンジ色でしかも一度に数滴、一時間でティースプーン一杯。そしておしっこの度に痛い痛いと鳴いて先っちよを舐める。ザラザラした舌で舐めるので全然良くならない。仕舞にはお布団の上でおしっこだ。そんな事する子ではないのに。2、3日そんな様子だ。トイレの度にどんなおしっこか確認する為トレーに採る。するとよく見ると何やら白い物が出ていることに気付いた。更に黒い芥子粒のようなものも。これを持ってまた病院に。ストルバイトはないし白い物は何か判らないまま、様子見となった。半月経ってもおしっこは出てはいるが血尿、頻尿、痛い痛いが治らない。もう駄目かと思い手術を考え病院に行った。

この手術の重大な欠点

そして先生からこの手術の欠点を聞かされた。ちんちんを切って出口を作ったところで、身体と言うのは切った部分を塞ごうとするのだ。人間だってそうだろう。身体のある部分を切ったら閉じようとする。それと同じだ。そう簡単にはいかないのだ。だからこの手術をしてもその時はおしっこが出せるがいずれ塞がり出口がなくなるので今度はお腹に穴を開けて管を通しぶら下げる手術をすることになる。それが垂れ流しになるのでオムツをする。オムツなんて猫のことだから当然取ってしまうだろう。人間のようにはいかない。まだ3歳なのにお先真っ暗である。こんな手術を簡単にやりますと言えるなんて異常だ。また急場の処置として腹部に針を通して膀胱を直接狙いおしっこを出す方法もあるそうだ。尿路が詰まり尿毒症を避ける為だ。この一ヶ月のおしっこの様子はある時はピシャッと飛沫状に出ることもある。おおこれはいい調子だと喜んだのもつかの間。翌日には水道の蛇口から一滴一滴水が出るような状態になる。それも十滴くらいでやめてしまう。今度はステロイドと消炎剤の処方となった。それと食事をヒルズの尿ケアS/DではなくカナンのユリナリーS/Oに切り替えて下さいとのこと。

ヒルズの S/D はとっても危険

どうやらS/Dは長く使ってはいけなかったようだ。ストルバイトを溶かすとなっているが膀胱や尿道の内壁を削り出していたのだ。だから白い組織がおしっこに混じっていたのだ。もうストルバイトは膀胱に無いから必要ないと言うことだった。このまま続けてたら本当に大変なことになっていたかも知れない。

フードが落ち着くまで

幾つかカナンの試食の尿ケアユリナリーS/Oを貰った。中でも突発性膀胱炎対応も入っているCLTと言う療法食がうちの子にはいいんじゃないかとなった。このフードは動物病院コードでしか購入出来ない。ホームセンターやネットの安売りはない。しかも一番高く、2 kg で6397円もする。でも仕方なく購入するしかなかった。試食のフードもなくなりCLTが到着するまでの間、D2で買った ユリナリーS/ O ライトを購入し食べさせた。するとおしっこが今までより少しではあるが出るようになった。ライトは沢山食べたい子用の設計だそう。そして CLT が到着し早速食べさせた。一番お高いのできっと効果があるだろうと期待したがそうではなかった。また頻尿がひどくなり血尿も始まってしまった。このフードにして3、4日でまたライトの方に戻すことにした。そしてネットで調べたところライトが一番ストルバイトなどの尿石生成成分が一番低いことがわかった。ただカナンの尿ケアフードは塩分が高いので長期にわたり食べさせるのはよくないという欠点がある。ヒルズの尿ケアのフードを考えているが切り替えるのはまだ時期尚早かと思っている。

膀胱の張り

このようなことになるまで膀胱の存在を確認することはなかった。そして日に何度も腹部を触ると最初はよくわからなかったけどだんだんと膀胱の存在がわかるようになった。他の子の膀胱も確認してみたところ、大して張ってないことが分かった。膀胱がスーパーボールのように硬くなったりしている。膀胱炎になると膀胱の壁が厚くなるそうだ。なのでおそらく膀胱におしっこがたまりにくくなっている。出が悪くなっているので溜められない。悪循環である。本人は至って元気だが心配なので病院に行ってみた。やはり炎症が起きているのだろうということである。そのためステロイドと消炎剤をとりあえずもらうことにした。ステロイドは炎症がひどい時に使うそうだ。また先生からは炎症が起きるということは将来癌化しやすいのではないかとも言われた。

3ヶ月が過ぎた

尿閉と診断されて約3ヶ月が過ぎた。一応おしっこは出ている。毎日何度もトレーに採って量と色に注意している。膀胱の張りも確認している。硬すぎるようなら消炎剤を使う。まさかかと思うが本人が先っちょをかじかじと歯でつぶしているような様子を見た。その頃からか気のせいかもしれないけどおしっこの出が少しボトボトとなった気がする。ポトッポトッがボトボトになってきたのだ。それまでは少ない一滴一滴のような感じであった。スーパーボールは少し大きくなってきたようだが、硬く存在している。日によって状態が違う。療法食以外をちょっとでも食べたら翌日はすぐに足を掻きむしってのおしっこだ。5ヶ月が過ぎた頃にはなんとスプレーの様な格好をしておしっこが少し飛ぶようになってきた。まさかおしっこが飛ぶなんて考えられなかったのに。自分で先っちょの調整をしたのかそれはよくわからないが。とりあえずおしっこは頻尿だが出ている。薬は最初の一ヶ月は緊張を緩める薬、二ヶ月目からはステロイドを12日間、この頃から頻尿もすごくなくなる。それから一ヶ月半近く薬なし。三ヶ月後半から消炎剤を7日、四ヶ月後からはほぼ薬なしとなり今五ヶ月が過ぎた。皆の10倍近くトイレに行くが何とかなっている。