4/23 ピアノの時間を更新

糖尿病の猫の管理を変えた

猫と暮らす
dav

うちの糖尿病の猫もケトアシドーシスやら低血糖になったりしたが、それなりに6年近くうまく過ごしてきたと思う。ところが糖コントロールばかり食べてきたせいか、飽きてしまい近頃は食事量が減り、仕方なく嗜好性の高いご飯を混ぜて食べさせていた。一日の食事量として36グラム。そして事件は起きた。ある昼間にいそいそとトイレに入ったかと思ったらケポケポが始りごっそり吐いた。今朝食べた固形がフヤケただけで出てきた。そして呼吸がおかしくなり見たこともないようなフラフラをして、はあはあぜいぜい。下をうつむいて顔の様子がおかしい。虚脱だったのだ。食後6時間近く経って吐くなんて。またケトなら大変だ。病院に電話をしてすぐに診てもらえるかと訊いたら、午前の診療から待ちが3名いるのでその後になると言われた。そして急ぎなら他へ行ってみて下さいとまで。呆れてしまい隣町の別の病院に電話した。糖尿病の猫が吐いてふらふらになったと話したら夕方から診療なのにすぐに連れて来て下さいとのこと。電話してる間に少し落ち着いてきた。診察の時にはもとの通り平気な様子になった。とりあえず吐き気止めの注射と消炎剤の注射をした。恐らく消化が弱っているのだろうとのこと。先生に何を食べさせてますか?と訊かれ糖コントロールと他の固形を混ぜていると返答したところ、糖コントロールは吐きやすいんですよ。と寝耳に水のような答えが。それにもっと食べさせて胃腸の機能を活発にしたほうがいいと。今まで6年近く糖コントロール主の食事できたのにだ。しかも糖尿病は厳しい食事制限をするようにと言われてきたのに。もっと食べさせるなんて考えもつかない。とりあえず今日のところはその話を聞いたまでで帰宅した。そして数日後また、朝の6時頃に急にケポケポとやりだし晩に食べたご飯がフヤケた状態でそっくり吐いた。そしてこの間よりふらつきがひどくヘタりこんだ。目は虚ろ、呼吸は浅く速い。異様な様子に家中の猫達が心配そうにぞろぞろと見に来た。何の声も出てないのに。あまりの驚きに動物病院に電話してしまった。朝の6時半なのに。そしたら転送され先生が電話に出たのだ。すみません。こんなとき近くじゃないので往診してもらえない。とりあえず落ち着いたら病院に連れて来て下さいと。電話を切った後、もうこのまま息を引き取るであろう、何も出来ず見守った。怖くて動かせない。あいにく家人がいなく、慌てて危篤だから帰って来るよう連絡した。1時間後家人が帰宅して、様子は変わらず、もうこのままそっとして見守るしかないねと。もう無理だねと。高齢だし。よく頑張ったねと。そう言いながら見ていたら、なんと前足を立て直し起きようとするのだ。顔を見たら虚ろではなく少しマトモな顔になってきたのだ。辺りを見ている。また吐いた後の虚脱だったのだ。まだ動けないようで休む。そしてもう一度。今度は何とか起き上がった。すいすいと歩き椅子に飛び乗った。もう駄目かと思ったのに。とりあえずモンプチを前に置いたが食べない。やっぱり調子良くない。朝の開院時間になったので病院に連れて行った。顔は仏頂面、目は釣り上がり具合は良くない。このまま預かりとなった。夕方面会に行った。いつもの顔になっているが食欲がないので入院となった。血液検査と糖化アルブミンの検査をすることに。検査は久しぶりだ。次の日、面会に行った。食欲が出てきて固形を食べたそう。そして驚く事を聞かされた。なんと両腕とも静脈が潰れていて点滴が出来ないので皮下点滴をしましたと。右腕は全然駄目です。えー!ひどい!一途最初の病院しか入院してない。しかも都合三週間くらいだ。それで両腕とも静脈を駄目にされたのだ。道理で腕をビッコを引きながら歩くのだ。こんなこと一言も聞いていない。特に右腕のビッコがひどい。先生は何かのときのために足の静脈が使えるよう、手をつけず大丈夫な様子なので皮下点滴にしたそう。ちゃんと食べてウンチをするのを見届けたら退院出来ますと。翌日は固形を食べるものの糖コントロールだけを残すそうだ。もう大嫌いになってしまったのだ。嗅ぎ分けている。そして次の日にやっとウンチをしたので退院となった。今後の食事は糖コントロールなしでもっとなんでもいいから食べさせて下さいと。インスリンの量はどうしたらいいのか。0.7くらいで。今までは朝晩0.5ずつだったのを少し増やす。でも沢山食べないときは0.5でいって下さいと。そして食事はロイヤルカナンのエクシジェントとかいなば乳酸菌とか他にも皆が食べるものをあげることにした。また夜にはいなばのジュレにアンチノール(サプリ)を入れたりしている。アンチノールだが非常に効果がある。もう何年も鳴くことがなかったのに声が出るようになった。これは始めてから一ヶ月後くらいに。それにとても元気になった。よく動く。関節にもいいそうだから。また最近始めたことだが、尿糖を測っている。ウリエースと言う薬局で売っているリトマス紙みたいなものだ。人用のもの。インスリンの前におしっこをしてくれるとタイミングよく測れる。濃い緑になれば血糖値が高くなっている。黄色のままなら高くないと言うことだ。それによってインスリンの量を加減する。先生曰くは濃い緑が続くより薄い緑くらいでいいそうだ。黄色のままインスリン量が多いと低血糖を起こす。食事制限するよりちゃんと食べてインスリンを打つ。人間もその方法をすすめる医者もいる。食べるから元気になるそうだ。糖尿の子はこの高齢にきて好きなものが食べられるのでとても幸せだ。元々食いしん坊なのに一生食事制限なんて、自分の身ではないから平気で言えるんでしょう。